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2006年6月23日 (金)

真理恵の一日 001

Fi2610567_0e_1 「絵美ぃ、おはよー」
「あっ真理恵、おはよー」
いつもの挨拶が交わされる東急東横線のある駅前、朝8時15分。
高校1年生の真理恵は、同じクラスの絵美の姿を見つけるとかけよって白い息で声を掛けた。
「今日の生物の時間かったるいなー。大沢のやつがさ。」
真理恵は肩まである髪を左右に揺らしながら、泣きそうな顔で話した。
少したれ目で、笑うとかなり細くなる。井川遙のような少し厚い唇がちょっと特長的で、中学時代から男の子に割と人気があった。
身長153cm体重42kg。バストは昨年までは申し訳ない程度のふくらみだったが、最近ようやく70の後半くらいになってきた。
「げっ、超キモ!あの眼鏡のイモ沢のことなんか朝から言わないでよ。」
絵美は165cmとかなり背が高く、この年齢にしてはモデルのようなスタイルだ。髪はショートカットで、バレーボールの栗原恵を小さくしたような感じ。
この学校の制服は、ベージュのブレザータイプでコートも濃い茶系。だから、この時期になると駅全体の色まで通常と変わって見える。
真理恵が今にも吐きそうな顔で言った。
「大沢って言えば、ロリコンって噂じゃん」
「30過ぎにもなってバッカじゃねーの」
「ごめんね、朝からキモイ話しちゃってさ。それよりガッコ終わったらマクらない?」
「センター街の?」
「うん。ねえ、あそこの店長よくない?」
「え~!真理恵はあんなGacktみたいなのが好みなの?」
「うん。」
「だって、なんか、ナル入ってない?あのテンチョー」
「それがいいんだってば。じゃあ、絵美はどんなのがいいのよ?」
「マックの後でさあ、少し付き合ってくんない」
前を歩いていた絵美は、真理恵の質問に答えないで、振り返りながら言った。
その時、そんなに思い切り振り返った訳でもないのだが、スカートが風にあおられ少しまくれてしまった。
ちょうど自転車に乗った40過ぎのリーマンが通り、すれ違いざまちらっと絵美の事を見た。
「もう!オヤジに見られた!」
「しょうがないじゃん。で、その後に何かあるの?」
「真理恵って彼氏今いないよね」
「うん・・・。」
「彼氏とカラオケ行く約束してるんだけど、一緒に行かない?」
「なによ。あんたの彼氏なんか紹介してもらったってしょうがないジャン。」
「違う違う。その時に彼氏の友達が一緒に来るんだよ。」
「なんだ、それを早く言ってよ。で、どんな?」
「まだ、わかんない。でも彼氏が言うには背が高くてケッコーイケてるってよ。」
「ふーん。でも、あんたの彼氏って大学生じゃなかったっけ。」
「そうだよ。2年生のハタチ。」
「へえ、じゃあ彼氏の友達も?」
「うん。同級生って言ってた。」
「4つ年上かぁ・・・。まあ、いいっか・・・な。行くよ。」
「じゃあ、彼氏に連絡しとくね。」

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